韓国のお茶
韓国も、お茶文化が盛んな国です。
お茶、といってもいわゆる茶葉を使ったものだけでなく、
植物の実や種子、根っこ、茎などを
乾燥させて煮出す(またはお湯をかける)ものまで含めて
「お茶」とするのが韓国。
伝統茶、とも呼ばれているそうです。
日本でも人気の韓国のお茶ですが、
トウモロコシの実を乾燥させてから炒ったものを、煮出します。
日本の麦茶に似ていますね!同じく、ノンカフェイン。
オクススチャというんですって。
鉄分やカリウム、食物繊維など積極的に摂りたい栄養素がいっぱい。
トウモロコシの長いヒゲ部分だけを天日で乾燥させてから炒って煮出す、「ヒゲ茶」もあります(実のお茶より少し高級)。
こちらは漢方薬としても使われていて、
利尿作用があるためむくみ解消・防止に効果があると言われています。
柚子茶
ユジャチャ、と読みます。
秋に穫れる柚子を四等分し、皮は薄く千切りにします。
種を取り出して汁を絞り、砂糖もしくは蜂蜜と漬け込むだけ。
1週間くらいで果汁が出てきて飲めるようになります。
ビタミンCやクエン酸が豊富で
美肌効果、風邪防止効果などが期待できるというのが嬉しい
また、あのうっとりするような香りの素は、リモネンと呼ばれる成分。
リラックス効果があるので、気分もすっきり。
でも何より美味しいというのが私の好きなところです。
菊花茶
見た目もかわいい、その名もクックァチャ。
乾燥させた甘菊の花びらで作るお茶で、
お茶碗に花を一緒に浮かべていただいたりもします。
中国や台湾にもありますね。
眼精疲労に効果ありとのことなので、
PCやスマホを長時間見ている人にはおすすめしたいです。
ほかにも肝臓に良い、血圧を下げるなどの効果もあるとか。
菊の香りがふんわり、見た目もかわいいです。
他にも
食欲不振や冷え性などに効くという棗(なつめ)茶(テチュチャ)、
喉によい花梨茶(モグァチャ)、肺を保護する五味子茶(オミジャチャ)などなど飲むことでケアができるお茶がたくさん。
美容大国・韓国ならではという感じですね!
最後にユニークなお茶をご紹介。
白蓮茶という特別な飲み方をする緑茶です。
ベクリョンチャ、ペンニョンチャと呼ばれるこのお茶、
白蓮のつぼみの中に緑茶を包んだ布袋を入れて花びらで包み、
数日したらつぼみを切り取って葉を取り出し、
冷茶にするのが元々の飲み方らしいです。
花の香りを数日かけて、お茶に移す。
なんて優雅なんでしょう。
今では、韓国のお茶屋さんなどで、お湯出しもしているみたい。
今度韓国へ行ったらいただいてみたいと思います。