美結城天蓮花麗茶 world tea lover

だいすきなお茶の魅力やお茶についての雑学を書いたブログです。

台湾のお茶

このところの……

というよりずっとなのでしょうか。

台湾ブーム、すごいですね!

ご飯が美味しくて子供にやさしく、

日本からも行きやすい台湾。

そんな台湾には非常に有名なお茶があります。

■そもそも台湾茶とは?

台湾で生産されるお茶のことを、台湾茶といいます。

ブログの第1回に書いた、中国茶の仲間です。

 

台湾茶の中で最も有名なのはご存知、

烏龍茶(ウーロンチャ)

香りや味、そして効能などから

幅広く人気があり、世界的に愛飲されています。

 

今でこそ日本でも当たり前に飲まれている烏龍茶ですが、

私がその存在を知ったのは、

小さい頃に見たサントリーさんのCMが

きっかけだったように思います。

 

イー1、アル2、サン3、スー4、ウーseiロンチャ

 

という節回しは、

大学の中国語の授業でふと頭に蘇ってきたほど印象的でした。

 

余談ですが、中国の女性ってきれいなんだなあ……

と思ったのも、このCMがきっかけだったかも。

肌に透明感があって、雰囲気が良くて。

空気感もお洋服も何もかも、素敵でしたね犬?

高級茶の代表、凍頂烏龍茶

台湾の烏龍茶は、黄金色。透明感があり輝いているのが特徴です。

烏龍茶は青茶(チンチャ)と呼ばれる半発酵茶。
「紅茶」になってしまう前に発酵を止めたものです。

名前のつけ方も美しい(見たままなのかもしれませんが)。

烏龍茶の発酵度合いは、

種類によって20~80%と幅があります。

そしてこの発酵度合いによって、

赤味をおびたり、オレンジっぽくなったり。

茶色に近いものはB級品として格下扱いになるそうです。

ペットボトルに入って売られている

普通の烏龍茶は茶色に近いですから、

やはりカジュアルに飲む用なのでしょうね。

 

そしてその黄金色の烏龍茶の

代名詞的存在が、凍頂烏龍茶

ほかの烏龍茶と比べて発酵度が低いため、

美しい薄い金色をしています。

花のような独特の甘い香りが特徴で、

味は渋みもなくすっきりとしていて、

本当に美味しいです。

 

台湾のあらゆる場所で

さまざまな種類が売られている凍頂烏龍茶ですが、

もともとは、

台湾中部にある南投県・鹿谷郷の「凍頂山」という山で

栽培されたお茶のことを指していました。

 

凍頂山は標高800メートルほどの低い山で、

非常に豊かな土壌に恵まれているそう。

丁寧に手摘みされた茶葉を、静かに発酵させて丸揉みし、

木炭でじっくりと焙煎して仕上げます。

きれいな半球形は、

しっかりと揉捻(じゅうねん)されている証拠。

この揉みの作業によって

茶葉に含まれる芳香物質が

お湯に溶け出しやすくなっているので、

淹れた瞬間に

かぐわしい花の香りがふわ~hana3っとただよいます。

このふくよかな香りを嗅いでいるだけでも癒されるので、

まるでアロマのようなお茶だと、私は思います。

 

そしてこのお茶。

美味しくて香りが良いというだけではなく、

アレルギー抑制作用の高い「メチル化カテキン」を多く含むため、花粉症にも効果があるとされ、健康茶としての人気も高まっています。

カテキンという名前は

いろいろな健康効果がある成分として、

一般的にも広く知られていますよね。

 

個人的には、何かに合わせるお茶というより、

お茶自体が持つ香りと味を、

じ〜っくり、ゆ〜っくり

堪能するのに向いているのではないかなと思います。

 

いまとても人気!高山烏龍茶

鮮やかで美しい黄金色と

スッキリした味わいが特徴の〈高山烏龍茶〉も、

最近とても人気です。

優しく上品で口当たりよく、

まるで水のように飲めてしまいます。

 

以前に私が台湾を旅行したときのこと。

台湾料理、どれもこれも本当に美味しいのですが、

油や甘みがちょっと強いかなと思うことがあるのです。

その日も、

食事が少し甘く感じたのですが、

テーブルの上にはすっきりとした高山烏龍茶。

ポットで出ていたそれを

食事中、それこそガブガブと…… 急須

いただいていました。

食事の邪魔をしないけれど、

甘みはきれいに洗い流してくれる

高山烏龍茶に私はすっかり、惚れ込みました。

以来、日本でもちょくちょく購入しています。

 

高山烏龍茶とはその名の通り、

高い山で作られた烏龍茶の総称。

凍頂烏龍茶と違い、

標高1000メートル以上の場所で

栽培されたものだと思っていただければよいでしょう。

天上でつくられるお茶、ともいわれるそうです。

たしかに、雲にほど近い山の中で作られるなんて、

空がすぐそこですねくもり

 

台湾には中央を南北に走る山脈があり、

高山烏龍茶はその山脈のいろいろな場所で作られています。

何箇所か有名な産地がありますが、

 

阿里山ありさん)」

「杉林渓(さんりんしー)」

梨山(りさん)」 

 

この3つのエリアが代表的。

 

それぞれの場所で作られるお茶にも違いがありますので、

またいつか個別にご紹介したいと思います。

 

喉になにも引っかからず、

なめらかに流れていくような

清らかな美味しさ。

花のような、ときには果実のような

華やかな香りが感じられます。

口に含んだ瞬間から、

体の中まできれいにしてくれるような、

そんなお茶だなと、思います。

 

月餅のような甘いもののおともにも、

おすすめですよWハート