美結城天蓮花麗茶 world tea lover

だいすきなお茶の魅力やお茶についての雑学を書いたブログです。

熊本の紅茶

国産の紅茶、いわゆる〈和紅茶〉も

いろいろとありますね。

 

飲みやすくて気に入っているのが、

熊本出身の友人から教えてもらった

こちらです。

 

熊本県山鹿市の「やまが復刻紅茶」。

 

全くと言っていいほど渋みがなく、

まろやかで、なんとも優し〜い味です。

ほんのり甘いの。

ゆっくり、何杯でも飲めてしまう……

仕事中、お湯のポットとこのティーバッグが

あるととても嬉しいものです。

 

復刻、というからには

以前あったものが一度なくなって

生まれ変わったということですね。


友人のおじいちゃま・おばあちゃまが

住んでいたという山鹿市

江戸時代から「良質のお茶処」として名高く、

とくに岳間という地域で作られるお茶は

あまりの美味しさに、

年貢として納められていたほどだったとか。

(年貢は一般的にお米)

 

そして、その質の高さが政府の目に留まり、

1875年(明治8年)に

日本で初めての「紅茶伝習所」が設置された!

という場所だったのです。

まさに、和紅茶発祥の地。

かつては肥後紅茶として、

イギリスやロシアにも出荷されていたそうで、

そのレベルの高さがわかりますね。

 

しかし日露戦争をきっかけに

輸出もストップ、

紅茶作りも途絶え、

山鹿の紅茶は幻となっていた……

のですが!

 

平成20年、地元で製茶業を営む

「藤本製茶」さんの手により、復活。

 

茶葉は無農薬で育てられているんですよ。

日本の気候風土は

インドやスリランカと比べると

紫外線が弱く、

茶葉自体に苦み・渋みの元となる

タンニンが少ないんだそう。

それを

日本の軟水でいれることにより、

さらなるまろやかさが生まれるようです。

 

苦みや渋みが好き!

という方にはそんなにおすすめしないかも。

ミルクティーにもちょっと

物足りないかなあ、私は。

 

そして今回、

やまが復刻紅茶について調べていたら、

同じ藤本製茶さんから、

「山鹿復刻紅茶 アールグレイ」も

出ているということを知りました!

このアールグレイの香り付に

使われているベルガモット

高知県土佐産のベルガモットとのことなのですが、

日本で初めて栽培されたベルガモットなんですって。

気になる!

「土佐ベルガモットプロジェクト」っていうものが

あるらしい。

 

国産同士でタッグを組んで、

伝統的でありながら新しいものを作る。

素敵な試みですね。

 

ふたつとも

熊本のお土産リストに

入れておきたいです。